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2021-01-03

2021年のはじまりに

2020年の後半、慌ただしく過ぎて行きました。
最後の最後まで、考えねばならないことがあり、
一年を終え、やっとふりかえることができます。

熊本地震をきっかけに2017年に製本を始めたので、
製本歴丸三年です。
過去の作品に拙さが感じられるくらいには成長しています。
ありがたいことに、お声掛けをいただくことが増えました。
しかし、お応えできないことも多々です。
自分の技術力の無さ、勉強不足を痛感しました。
一番辛かったのは、デザインの良し悪しの判断がつかなかったことです。
これは良いのか?悪いのであればどこをどう訂正すれば良くなるのか?
それが解らないということがわかり、
学ぶ方法が見つけられたことは大きな前進でした。

製本の技術が及ばず、まだまだ楽しめる余裕がないのが事実。
試作と打合せに、長々とお付合いいただいております。
それも、手製本、カリグラフィーの魅力あっての応援。
ありがたいことです。

さらにもう一つ、
本、情報の在り方について、今一度考えた年でもありました。
『綴る』vol.1を刊行した時(7.7.2017)から、
本とは何か?を考え続けています。
図書館の閉鎖、webの活性化、ブックカバーチャレンジ…etc
本という形にして残すべきものは何であるのか?を
突きつけられた気がしました。
美術館・博物館での鑑賞、劇場で観る映画、ライブハウスでの演奏…
オンラインではなく、直接触れることの意義とは何であるのか。
逆に、webだからこそ可能になることは何だろうか、と。
2021年、この課題に向きあっていきたいと思います。



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